- Q.虫歯治療ってどうして痛いのですか?
- A.むし歯治療が痛いのは、むし歯を削ると歯の内部にある神経に近づいていくためです。むし歯が大きければ大きいほど、神経に近くなる為治療中の痛みは大きくなります。
当院では、治療中の痛みできる限り小さくする為に、全てのドクターが局所麻酔のトレーニングを積んで治療を行っております。しっかりと効いたことを確認してから治療を行っていきますので、「痛くなかった」とおっしゃられる方は少なくありません。もちろん痛みはゼロにはなりませんが、可能な限りの努力は致します。
- Q.なぜ一度治療したところがもう一度虫歯になるのですか?
- A.大きく分けて2つ理由があります。
まず、治療されたとはいえ、そこには人工物が詰まっている状態です。噛む力などがかかると、その詰め物や接着剤が劣化し、ヒビが入りそこからむし歯菌が侵入します。むし歯菌の大きさは約1μm (マイクロメートル、 1/1000mm)ととても小さい為、細かいヒビからでも大量のむし歯菌が侵入し、感染を起こすためです。
もう一つの理由は、詰め物ではなく歯そのものにヒビが入ってしまい、むし歯菌が侵入してしまう状態になる場合です。
以上の理由から一度治療したところがもう一度虫歯になってしまうのです。
- Q.歯医者さんに行くと小さいむし歯があるけど様子見でいいと言われました。大丈夫なんですか?
- A.むし歯を削るか削らないかは、我々歯科医師も悩むところではありますが、歯はできれば削りたくないというのが本音です。
削って詰めるか詰めないかの判断の基準として以下のものがあります。
1)歯の表面を清掃し、乾燥した状態で肉眼もしくはルーペで見てむし歯を認める。
2)冷たいものがしみる、甘いものが痛い、食べ物が詰まるなどの自覚症状がある。
3)見た目的に問題がある。
4)レントゲン写真で歯の 1/3 を超えるむし歯を認める。
5)虫歯になりやすい体質である。例えば、過去にたくさんの虫歯治療をしている、入れ歯が入っている、甘いものを頻繁に飲食する、お口の中が乾燥している、等々です。
こういった基準を念頭に置きつつ、ケースバイケースで判断します。前述したように、「削りたくない」というのは本音ですので、当院では定期検診による予防歯科を推奨しています。(※1)
- Q.歯が抜けてしまったが噛めるのでこのままではダメなのですか?
- A.ダメです!!なぜなら歯が抜けた状態を放置してしまうと抜けた歯の隣の歯の寿命が縮んでしまうからです。放置してしまうと結果的に失う歯が増え、治療が必要な範囲も増えていってしまうのです。結果、費用、期間、来院回数全てが増えてしまいます。(※2)
※1)隣接面う蝕の深さはう蝕の進行の目安になる。修復処置は象牙質内に0.5mmより深い病変で考慮し、それより浅い病変では予防処置や再評価を考慮することが推奨される。