むし歯や歯周病は進行・感染する疾患です。いずれも最初は軽度な症状から、時間やその他の要因を経て中等度、重度へと悪化していき、最終的には歯が抜けてしまったり、抜歯を余儀なくする状況となることもあります。歯を失わないための一番の治療法は予防ですが、悪くなったら早めに治療を行わないと、口腔内の疾患は進行してしまいます。それを行うことができなかったために、どんどん歯が抜け落ちてしまうという状況に陥ってしまいます。
「歯医者が怖い」「歯医者の治療が怖い」という方は少なくありません。歯科治療恐怖症に関する臨床的研究という論文には、アメリカの国民の約5〜6%が歯科治療を必要としているにもかかわらず恐怖心により治療を拒否し、適切な治療を受けられないという論文があると記されています(※1)。日本ではそのような統計は取られていませんが、これを日本人に換算するとおおよそ500万人前後(1981年当事)が歯科受診を回避していると推定されるそうです。現代においては歯科治療もかなり痛みに考慮した治療が行われるようになってきていますので、おそらく当時よりも歯科恐怖症の数は減ってきてはいると見られるものの、それでもまだまだ歯科の治療の恐怖心から治療を受けられない方は多数おられます。歯科に通えないということはむし歯や歯周病にかかっても治療を行えず、多くの歯を失ってしまいます。
当院には多くの歯科恐怖症の患者様にご来院頂いていますが、その多くが痛みに配慮した治療を受けることで、通常の治療を受けられるようになり、それが無理な方でも静脈内鎮静法を利用した短期集中歯科治療により通常の治療より短期間で健康な口腔内を取り戻すことも可能です。
※1)アメリカ国民の約5~6%が,歯科治療を必要としているにもかかわらず,恐怖心ゆえ受診を拒否し,さらに数知れぬ国民がその恐怖心のために適切な治療を受けないでいると報告している
歯医者は怖くなくても、お仕事や学業、主婦業が忙しくて治療に通えない方も多くおられます。もちろんそれは仕方のないことかもしれませんが、例えば手や足が千切れそうになったら病院にいくのと同じで、歯も手や足と同じ臓器と気がつくまでに時間がかかるようです。これはまだまだ日本人のデンタルIQが高くないため。お仕事などでお忙しい方の多くが「歯医者に行く暇がない」と言われます。しかしインフルエンザなら仕事を早退・欠勤して休まれるそうです。しかしよく考えれば、インフルエンザは1週間で治っても、歯は失うと2度と戻りません。「28本あるから1本ぐらい失っても」という方は、その1本を失うことで他の歯が抜けてしまう原因になることをご存じないのです。当院では、このような考え方の誤解を解消するために、カウンセリングを通じてデンタルIQの向上にも努めています。歯を失わないためにはご自身の考え方を変えてもらうことも必要なことがあります。
多くの歯を失う方の中には、予期せぬ病気や事故により歯を失うこともあります。日本臨床歯周病学会のQ&Aには、遺伝性の病気、血液の病気(白血病など)、皮膚の病気、降圧剤を含めた特定の薬などが歯周病の原因となる(※2)ことがあると記されています。歯周病は日本人が歯を失う原因の第一で(※3)、病気と相まって多くの歯を失う方がおられます。また、先天性欠損という生まれつき永久歯が足りない方もおられます。(6本以上の先天性欠損がある場合は保険で矯正治療が受けられます(「指定自立支援医療機関(育成・更生医療)」の指定を受けている矯正歯科診療所もしくは病院に限る)。
また、交通事故やスポーツ中などの不慮の事故で歯が折れてしまう方もおられます。交通事故やスポーツ中であれば先方の保険やスポーツ保険などで自由診療の治療費が賄われることもあります。
※2)遺伝性の病気、血液の病気(白血病など)、皮膚の病気、降圧剤を含めた特定の薬によって歯肉を含めた歯の周囲組織に症状が出ることがあります。
※3)歯が失われる原因で最も多かったのが「歯周病」(42%)で、以下「むし歯」(32%)、「その他」(13%)、「破折」(11%)、「矯正」(1%)の順でした。
歯を失う原因は多々ありますが、治療法は限られてきます。欠損(失った歯)に対する治療としては、入れ歯・ブリッジ・インプラントという3種類の治療法が主な治療となります。しかし、多くの歯を失った場合の治療として最も難しいのが咬み合わせを考えた一口腔としての治療です。例えばインプラントにしても単に抜けた歯のあとに埋入するればよいというわけではありません。
隣り合う歯や噛み合う歯とのバランスを考えて治療をする必要があります。これを歯科ではフルマウス治療(全顎治療)と言い、治療計画を立てて、口腔内全体を考慮し、入れ歯や全顎インプラント治療、インプラントの技術を利用したAll-on-4治療などが治療の種類として上げられます。
歯を失ったがインプラントなどの自由診療は費用的に難しいという方は、義歯治療であれば保険適用可能なものもあります。必要最低限の機能・審美回復は可能ですので、放置するのでなく入れ歯治療を受診下さい。
全顎的な治療を自由診療で受診された場合、自家用車が購入できる程度の費用がかかることもあります。しかし、それでも入れ歯が嫌だという方は、月額少しずつ返済を行うデンタルローンを利用したり、アップル歯科の分割(手数料無料)システムを利用する、医療費控除を利用するなど、支払い方法や制度を利用することで受診される方もおられます。「自家用車」ほどの費用を、たかだが歯の治療にと考える方もおられますが、歯は車より必要と考えられる方もおられます。当院ではお支払い方法についてのご相談も承っておりますのでお気軽にご相談下さい。
当院では、すべての患者様に対して一口腔一単位での治療計画を立てるよう努めています。患者様の希望、予算、歯科医師側からの提案など、それぞれ複数の治療計画をお出しすることが可能です。どんな治療があり、どんな治療が適しているのか、費用・機能・見た目のことなど、カウンセリングでは詳しくお話させていただくことが可能です。ぜひカウンセリングを受けて患者様にピッタリの治療を、患者様自信でお選び下さい。
歯科恐怖症の方もお忙しい方も、治療が終わればそれで終わりではありません。歯の疾患はほとんどの場合、ご本人の生活習慣やメインテナンス不良が原因となります。そのため、治療が終わっても生活習慣やメインテナンス方法の改善が行われていなければ、再び口腔内の健康は損なわれてしまうことになります。
そこで大切なのが予防歯科です。定期的に歯科医院で治療した歯のチェックやむし歯・歯周病の状態の確認を行い、歯石やプラークを除去することでむし歯や歯周病からお口の健康を損なうリスクを大幅に軽減することが可能です。万が一むし歯や歯周病が再度見つかっても、初期であれば治療の回数も費用も抑えることができます。
予防や治療に比べて痛みを伴う処置がほとんどありません。歯医者の治療が怖い方にはうってつけの処置であると言えます。また、むし歯や歯周病で毎週のように何回も歯科に通うことを考えれば、予防で年に3〜4回通うだけであれば、お仕事がお忙しい方にとっても時間を大切に使える効果的な方法であると考えます。
治療を終えられたら、ぜひ予防歯科をご検討下さい。
多くの歯を失った・総入れ歯が合わない方
治療方法 | 片顎4〜6本のインプラントを埋入し、その上に歯肉付きの上部構造(歯牙)を並べて固定します。 |
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手術は | 日本口腔インプラント学会専修医の吉見が監修または執刀します。 |
上部構造の種類 | アクリリックレジン…樹脂製の上部構造 チタンフレーム…チタンを裏打ちし、強度をもたせた上部構造 チタン+ジルコニア…チタンで強度をもたせ、審美性の高いジルコニアの歯を並べた上部構造 |
費用 (自由診療) |
下顎205万円〜290万円、上顎290万円〜340万円 (税込下顎225.5万〜319万円、上顎319万〜374万円) |
治療期間 | 3〜6ヶ月、治療回数…5〜7回 |
オールオン4(All-on-4)治療とは、ほとんどの歯を失った方や、抜歯が必要な方に対し、上顎なら6本、下顎なら4本のインプラントを埋入し、その上に全て(12歯)の歯を並べる治療です。
オールオン4治療はインプラントで固定するため、取り外しの必要がなくしっかり噛めるようになる全顎治療です。また、総入れ歯のように粘膜に密着させる義歯床もありませんので、食事の味や温度をしっかり感じることができ、滑舌にも影響しにくく、審美的にも優れた治療です。
オールオン4治療は、手術を必要とする治療で、どこででも受けられる治療ではありませんが、アップル歯科はこのオールオン4治療に対応できる設備と、経験豊富な歯科医師を備えています。
オールオン4は、通常のインプラント治療よりも適応症が広く、顎の骨が薄い・量が少ない方でも治療ができる可能性が高い治療です。しかし、オールオン4はインプラント手術を伴う治療のため、全身疾患をお持ちの方の場合、医科の医師と連携しなければ、治療が進められないことがあります。
その他、治療後も咬合力が強い方の場合、噛む力によって上部構造が割れたり壊れる恐れがあります。ナイトガードを使用した上で何度も壊れる場合は、上部構造の耐久アップなどを検討して頂く必要があります。
検査・相談
パノラマレントゲン・CT・口腔内写真・歯周組織検査などを行った上で、資料を見ながらオールオン4治療について説明・相談を行います。
手術前治療
歯周病治療等が必要な場合は、先に治療を受けていただき、オペ前カウンセリングにて手術・治療に関する説明と同意を頂きます。
手術・仮歯
手術当日は朝にお越しいただき、夜には仮歯が入りお帰りいただけます。静脈内鎮静麻酔を行うため、送るまでのお越しはお控えください。
本歯セット
上顎3〜6ヶ月、下顎2〜3ヶ月の免荷期間でインプラントと骨の生着を待って最終の上部構造をセットします。
下記費用には手術代・抜糸代・上部構造代・仮歯代・麻酔代が含まれています
オールオン4治療は公的医療保険適用外の自由診療です
Before
After
治療の内容 | 歯周病治療とフルマウス(上顎9本・下顎6本)のインプラント治療 |
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期間・回数 | 1年・18回(カウンセリング・検査・歯周病治療含む) |
費用 | 自由診療:フルマウスプレミアムインプラント(全歯オールセラミック) 総額 7,000,000円(税込7,700,000円) |
リスク・副作用 |
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Before
After
治療の内容 | 歯周病治療とスタンダードインプラント13本、セラミッククラウン18本による全額的な治療 |
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期間・回数 | 1年11ヶ月・32回(カウンセリング・検査・歯周病治療含む) |
費用 | 自由診療:スタンダードインプラント×13歯+骨造成+セラミッククラウン×18歯 総額 6,750,000円(税込7,425,000円) |
リスク・副作用 |
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Before
After
治療の内容 | 全顎オールオン4と骨造成による治療。 |
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期間・回数 | 9ヶ月・11回(カウンセリング・検査含む) |
費用 | 自由診療: 上下オールオン4+骨造成 総額 4,000,000円(税込 4,400,000円) |
リスク・副作用 |
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Before
After
治療の内容 | 全額オールオン4による治療。 |
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期間・回数 | 9ヶ月・12回(カウンセリング・検査・歯周病治療含む) |
費用 | 自由診療: 上下オールオン4(チタンフレーム) 総額 5,000,000円(税込 5,500,000円) |
リスク・副作用 |
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Before
After
治療の内容 | 全顎オールオン4と骨造成による治療。 |
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期間・回数 | 6ヶ月・12回(カウンセリング・検査含む) |
費用 | 自由診療: 上下オールオン4+骨造成 総額 4,200,000円(税込 4,620,000円) |
リスク・副作用 |
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診療開始 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 |
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