咬合治療

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咬み合わせの治療とは

咬み合わせ治療とは

セラミックの歯の材料

歯は通常、成人であれば28本(上下の親知らずを含めると32本)、上顎(あご)と下顎(あご)の歯が噛み合ってお互いの機能しています。理想的な咬み合わせは上顎1本に対し、下顎2本が咬み合う「一歯対二歯咬合」という状態です(図1)。
とはいえ、正常な咬合でなくても、必ずしも問題があるわけではありません。特に痛みや違和感を覚えず、日常生活に問題がなければ気にすることはありません。 しかし、咬み合わせの問題は年齢と共に現れたり、ある日突然症状が出てくることもあります。咬み合わせの治療は、その症状ごとに対応は異なってきます。 痛みや違和感に対し適切なアプローチをすることで、症状を抑えるだけでなくその原因を排除することを目的として行います。
日常生活の中で、お口の病気はむし歯や歯周病だけではありません。「何かおかしいな」と思ったらまずは歯科医師による診断を受けましょう。

咬み合わせの問題によるトラブル

  • 咬合性外傷…咬み合わせにより歯に大きな負担をかけることで歯周組織や顎の骨、歯根膜という歯を覆う膜を傷めてしまします(※1)。
  • 顎関節症…大きな原因としては「顎が痛い」「口が空きにくい」「顎から音がする」等の3つが現れます。そのため、食事や会話に影響することもあります(※2)。
  • 繰り返すむし歯…不正咬合によりブラッシングが難しく、歯垢や歯石が溜まりやすいため細菌が繁殖しやすい口腔内となったり、咬合力により治療後の補綴物の変形が考えられます(※3)。
  • 歯周病…咬合による歯周病の発生は認められていませんが、咬み合わせが悪いと一部の歯に大きな負担がかかり、歯周病の症状を悪化させることがあります(※4)。
  • 歯の欠損…咬み合わせにより歯に大きな負担をかけることで、主に神経のない歯を始めとして、歯の根が割れ、抜歯になる恐れがあります。歯根破折は歯周病、むし歯に次いで3番めに多い歯の喪失原因です(※5)。
  • 治療歯の脱離・破損…強い咬合力や歯ぎしりなどにより、治療歯の補綴物が外れたり割れたりすることがあります(※6)。
  • 咬合関連症…顎の周辺の筋肉は側頭筋とつながっており、肩・背中の筋肉とも密接に関わって来ます。そのため、咬み合わせの問題により肩こり・頭痛・めまい・イライラなどの症状が出ることがあります(※7)。

咬み合わせの治療法

咬合性外傷の治療

咬合性外傷は歯ぎしりや高さの合っていない歯の修復物などが原因となり、特定の歯に異常な力が加わり続けることによって起こる1次性咬合外傷と、歯周病により歯を支える骨が減少することで、通常の咀嚼程度でも受け止められなくなる二次性咬合性外傷の2つに分けれられます。治療法はそれぞれの原因に応じて行う対処療法となり、1次性の場合は咬合調整や修復物の調整、やり直し、ナイトガード(マウスピース)による咬合力の緩和などを行っていきます。二次性の場合は原因が歯周病となりますので、歯周病の治療を行い、状態を安定させるとともに、TBI(ブラッシング指導)によるセルフメインテナンスの見直しや、ナイトガードによる咬合力の緩和などを行っていきます。

咬み合わせの問題によるトラブル

一般的にはスプリントというマウスピースによる治療を行います。明らかに原因が不良補綴の場合は、補綴物の調整などを行います。スプリントによる顎関節症の治療は論文でも広く認められています。(※8)
咬合調整(歯を削って高さや咬み合わせを調節する)も行うことはありますが、一度削ると元には戻りませんので、初期治療での咬合調整は基本的には行わないことが多いです。
場合によっては開口訓練などのご提案も致します。

繰り返すむし歯の治療

むし歯を繰り返すには原因があります。主に考えられるのは、不正咬合による清掃不良や歯の修復物の劣化による不適合、セルフメインテナンス不良などです。 このうち不正咬合が原因であれば、歯列矯正が有効な場合があります。その場合必要に応じて歯列矯正をご提案することもあります。
修復物の劣化も咬み合わせの強さによる影響が考えられます。これに関してはナイトガードやスプリントなどのマウスピースによる予防を行います。

咬み合わせに関わる歯周病の治療

咬み合わせが関わる歯周病としては、2次性の咬合性外傷が考えられます。また、咬み合わせにより歯の一部に大きな負担がかかり、歯周病を悪化させるおそれがあることも分かっています。そのため、歯周病の治療(スケーリングやSRPによる歯垢・歯石の除去)の他に、原因となった咬み合わせの状態を改善する治療を行います。
治療法は咬合の状態によって異なりますが、マウスピースや不良補綴のやり直し、咬合調整などが考えられます。

咬み合わせの問題によるトラブル

一般的にはスプリントというマウスピースによる治療を行います。明らかに原因が不良補綴の場合は、補綴物の調整などを行います。スプリントによる顎関節症の治療は論文でも広く認められています。(※8)
咬合調整(歯を削って高さや咬み合わせを調節する)も行うことはありますが、一度削ると元には戻りませんので、初期治療での咬合調整は基本的には行わないことが多いです。
場合によっては開口訓練などのご提案も致します。

治療歯の脱離・破損

むし歯の治療が正常に行われていても、咬合力の強さにより、修復物が変形したり脱離(取れる)することもあります。この場合、修復物の高さを調整したり、修復物の材料・形状を見直す必要があります。脱離や変形、破損を放置していまうと、その場所は特に虫歯菌が溜まりやすい巣窟となり、二次カリエスの原因となります。むし歯を繰り返すとその都度歯を削る必要があり、どんどん歯質を失ってしまい、最終的には抜歯へと向かう負のループを招いてしまいます。また、むし歯になるのは修復物をしていた歯意外の歯にも大いに可能性がありますので、取れたり・割れたり、隙間を感じたらすぐに歯科に事が大切です。
治療法は咬合の状態によって異なりますが、マウスピースや不良補綴のやり直し、咬合調整などが考えられます。

咬合関連症

咬み合わせに関連して起こるのが肩こり・頭痛・めまい・イライラなどの症状です【参考文献】(咬合と全身の機能との関係)。これは顎の筋肉とつながっている筋肉や、それらをかばおうとして起こる筋肉の緊張、噛み締めによるバランスなどが考えられます。歯科ではこれらの咬合関連症の治療を目的とした治療はできません。しかし、咬み合わせの問題を解決することで、偶発的にこれらが改善することは論文などでも確認されています。肩こりや頭痛が続いてお悩みの方、歯切りしや強い食いしばりはありませんか?咬み合わせをスプリント等で治療することでそれらの悩みが改善される可能性はあります。(※9)

参考文献

※1

※2

※3

※4

※5

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット 歯の喪失の原因

※6

※7

※8)スプリントを装着により, 咬合不正者におけるタッピングポイントの『ばらつき』を減少させる傾向が示唆された。

※9)スプリントを装着することによって右回旋であった姿勢が左に旋回して正しい姿勢になった。また、スプリントの装着によって月経困難も回復し、背筋痛や腰痛の再発も認められず、安眠できるようになった

歯ぎしりについて

ブラキシズム(歯ぎしり)

睡眠中「ギリギリ」と不快な音を出してしまう人といえば、頭に浮かぶ人もいるのではないでしょうか?この「ギリギリ」を歯科ではブラキシズムと言い、歯を悪くする原因の一つでもあります。実はこのブラキシズム、就寝中のみと考えている人も多いようですが、日中も日常的に起こっているケースがあります。歯牙接触癖(Tooth Contacting Habit)と言い、睡眠中の歯ぎしりと同じく、歯を噛みしめることにより歯や歯を支える骨にダメージを与えています。
通常、起きているときは上下の歯は当たっていない状態が正常です。食事や発声のとき以外に歯が当たっていると感じたら、ブラキシズムかもしれません。一度歯や歯肉、歯を支える骨に問題がないか、歯科で見てもらいましょう。

歯ぎしりの原因

就寝中の歯ぎしりの原因は、実は現在のところ解明されていません。今の所原因として考えられているのが、ストレス・遺伝・飲酒・喫煙・カフェイン・薬の服用などです。ストレスに置いては、「就職面接」「父子喧嘩」「急ぎの仕事」をしているときはブラキシズムが強く起き、「ハワイで休暇」を送っているときはブラキシズムの発生が弱かったという実験データがあります(※1)。このことから、ストレスがブラキシズムに関わっていることが考えられます。とはいえ、原因がはっきりわかっていない以上、根治療法(悪くなった原因から取り除く治療)は難しいと言えますが、歯科ではその対処療法を行うことで、ブラキシズムから歯やその周りの組織を守る治療を行います。

※1)感情的要因(不安、恐怖、欲求不満、怒りなど)は、筋緊張と口癖を誘発するという点で、TMJ障害の病因に重要な役割を果たします。

歯ぎしりの弊害

歯ぎしりが強い人は、「ギリギリ」という不快な音を出してしまうだけでなく、自身の歯や身体にも影響を及ぼすことがあります。

咬合性外傷

歯ぎしりや食いしばる力によって、歯、や歯ぐき、歯を支えている骨、顎の関節を負傷する、咬み合わせによる外傷を負う可能性が高くなります。毎晩の歯ぎしりにより、特に失活歯(神経を抜いた歯)などがあれば、その応力によって破折(歯の根にヒビが入る状態)する可能性があります。破折すると多くの場合抜歯せざるを得なくなります。

補綴物(詰め物や被せ物)の脱離

歯の修復物は、金属やセラミックが利用されています。銀歯の場合、その硬さから噛み合う歯を傷めたり、繰り返す歯ぎしりによりズレが生じて、不良補綴となり二次カリエスの原因となることがあります。セラミックの場合は金属に比べて硬さはないため、噛み合う歯への影響は少ないものの、歯ぎしりや食いしばる力により割れたりかけたりすることがあります。

知覚過敏

歯ぎしりによってギリギリと上下左右に歯をこすり続けると、歯の表面の組織であるエナメル質が減っていきます。エナメル質がなくなると中には象牙質・歯髄という柔らかい部分が露出し始め、冷たい飲み物や甘い物、歯ブラシ等の刺激によりしみたり痛みを感じることがあります。

歯のすり減り

歯ぎしりには歯を横方向にギリギリと擦り合わせるグライディングと、上下の歯を噛みしめるグライディングがあります。これらを繰り返すことで歯質は徐々にすり減ってしまい、最終的には露髄といって神経が露出してしまい痛みを伴うことにもなり得ます。
また、すり減りだけではなく時には欠けたり歯冠にヒビが入ったり、そこからむし歯になりおそれもあります。歯に入った亀裂はむし歯・歯の審美障害・歯の破折・歯髄疾患などのさまざまな症状を誘発するおそれがあることが分かっています(※2)。「歯が小さくなった」「欠けた」「ヒビのようなものがある」と感じたら早めの受診をお薦めします。

頭痛・肩こり

歯ぎしりは顎を上下・左右に動かす動作を繰り返します。その動作は無意識であっても筋肉を使っています。人が寝ているときの咬合力は、50kg〜100kgと言われており、ある研究では覚醒時思い切り噛む力の116%に相当するという結果も出ています。つまり、それだけの力を顎の筋肉が発揮しているということです。顎の筋肉は、肩や腰の筋肉にも干渉し、それが原因で肩こりや頭痛に関係することが分かっています。また、筋肉を毎日繰り返し使っていると、身体は筋肉質になるように、顎もそれによりエラが張ったり、口の中に骨隆起という力こぶができたりします。

加えて高齢者では亀裂が破折に進展したと思われる例もみられたが(図1F),これは亀裂線の拡大による歯質の弱体化,唾液分泌の減少による口腔乾燥環境の形成,多数歯欠損による残存歯への咬合力の集中などさまざまな影響を原因とするものであろう

歯根破折について

歯根破折とは

歯根破折とは、歯の根にヒビが入ったり、割れたりする重症化した咬合性外傷の症状です。歯根破折は外傷(ケガ)でも起こり得ますが、咬合力による歯根破折についての実験的研究の結果(※1)によると、繰り返しの応力による疲労破壊が原因と考えられています。これは永年の咬合力によって小さな亀裂が生まれ、ストレスの蓄積により破折することが多いということです。ですから、年を老えば老うほど破折のリスクは高くなることが言えます。

歯根破折の原因

歯根破折の原因は、前述した通り咬合力と応力の蓄積によるものであると考えられますが、正常な咬み合わせや咬合力では起こることはありません。しかし以下の条件が重なると破折しやすくなります。

  1. むし歯やケガで神経を取った・神経と取った歯の歯牙(コア)が長いもしくは太い
  2. 咬み合わせが悪い
  3. 咬む力が強い・歯ぎしりがある・食いしばりがある

特に神経を失った歯は天然歯のようなしなりが効かなくなり、上や横からの力に対する耐久力が落ちるため、食いしばりや歯ぎしりなどのストレスにより疲労し、最終的に破折する可能性は高くなります。

歯の根が折れると

歯根破折を起こしてしまうと、どのような治療を行なっても予後が悪いため、抜歯の診断を下す場合がほとんどです。ショックを受ける患者様も多く、『抜けるまでそのまま使いたい』という方もおられますが、そのまま放置していると、顎の骨を溶かしたり隣の歯に悪影響など更に多くの歯を悪くしたり失う原因となってしまいます。そのため、残念ではありますが、「インプラント」「ブリッジ」「義歯(入れ歯)」の3つから、抜歯後の治療を検討していただく必要があります。

破折後の症状

歯茎の腫れ

破折の可能性のある歯の周辺の歯肉が、歯周病のように腫れたりブヨブヨになることがあります。

でき物

フィステルというポツリとしたでき物が出来ることがあります。このでき物は膿の出口のようなもので、歯肉の内部で何かが起こっているサインとして読み取れます。フィステルは歯根嚢胞の際にも出現します。

差し歯がグラつく、取れる

差し歯がグラグラし始めれば、破折を疑います。また、何度着け直しても取れる差し歯は歯の根が割れて広がったため、土台が抜けてしまった可能性があります。取れた差し歯に金属の棒などが付いていたら、破折の可能性は更に高まります。

歯根破折の予防法

マウスピース(ナイトガード)を使用する

就寝中、食いしばりや歯ぎしりによる歯にかかるストレスを減らし、歯のすり減りも予防します。また、歯と歯の間の緩衝材のような効果も期待でき、顎関節への負担も減らします。

不正咬合・咬み合わせの治療

不良補綴(合っていない詰め物や被せ物)があれば作り変えや調整を行う必要があります。欠損がある場合は咬み合わせを考えた欠損補綴、不正咬合が原因の場合は矯正治療で咬み合わせを整えることも選択肢の一つとなります。

歯に負担の少ない歯牙

失活歯(歯の神経を抜いた歯)の場合、歯牙(コア)にファイバーコアなどの柔軟性のあるものを選ぶことで歯に優しく、破折リスクの軽減が期待できます。

参考文献

すれ違い咬合の治療

歯が原因で顎や顔の変形でお悩みの方

上顎と下顎に何本か歯か残っているにも関わらず、自分の歯で咬むところがなくなってしまい、バランスの悪くなってしまった状態をすれ違い咬合といいます。すれ違い咬合になってしまうと、「どんな治療をしてもどんどん悪くなる」「顔が歪んだように変形してしまう」「背筋が歪み、姿勢が悪くなる」等の深刻な症状が現れるという特徴があります。たとえば、上顎は右側の歯が、下顎は左側の歯のみ存在していればかむところは無し、すなわちすれ違い咬合ということになります。「欠損歯列の評価とリスク予測(※1)」という論文の中では『重症 な欠損歯列とは従来からいわゆる「すれ違い咬合」症例 と言われている』と記しています。つまり、歯を失った「欠損歯列」の中でも重症であるということになります。同時に、歯科医師に対して『二歩三歩手前で可能な限りさ らなる重症化への流れを止めることが求められる』ともあり、すれ違い咬合による機能不全を起こす前に治療を開始する必要のある咬み合わせと言えます。

すれ違い咬合の原因

すれ違い咬合の主な原因は前述した通り歯を失ったことに起因します。状態としては上は「右側だけ歯がなく、下は右側の歯が残っている」、あるいは「上は左側だけ歯がなく右側だけ歯がなくなっている」場合、もちろんその左右前後対象も同じです。

片側だけ歯が残っている状態で入れ歯をした場合、入れ歯と自然の歯が咬み合うと、自然の歯の力の方が強くなります。また、自然の歯が咬み合っている部分はその部分に集中的に咬合力がかかり、ダメージが蓄積していきます。
それらが原因で、入れ歯がすぐに合わなくなったり、咬合平面という咬み合っている部分が削れて不安定になったり、「顎堤」という残された歯槽骨と粘膜によって形成される堤状の高まりの部分が異常に吸収され顎や顔が歪みはじめ、その影響で姿勢やバランスを悪くすることもあります。

すれ違い咬合を放っておくと

すれ違い咬合を放っておくと、自然の歯と咬み合っている部分の歯肉と下の骨がどんどん吸収され、顎が薄くなっていき、顔つきが変わってきます。さらに、残っている歯も咬み合う歯がないので、支えを失いもろく抜けやすくなります。また、すれ違い咬合のほとんどが難症例となるため、放っておけばおくほど治療が困難になっていきます。

すれ違い咬合の治療法

論文(※1)によると、『欠損歯列は長い時間軸でみると継続的に無歯顎方向に進行する』とあります。つまり時間の経過とともにすべての歯を失っていく過程を辿っているということになります。その対策として『現在の問題解決』『将来歯列を重症化させない対策』を考える必要があるということです。まずは義歯やインプラントなどの治療により、これ医異常悪化しない咬み合わせにすることで、将来的に全ての歯を失うことを阻止する対策となります。すれ違い咬合の場合、通常の義歯では対処できない場合が多く、周りの歯に影響を与えず、単体で歯を支えるインプラント治療は有効な治療法と言えます。

※1)欠損歯列は長い時間軸でみると継続的に無歯顎方向に進行する

ただし、前述したとおり、すれ違い咬合のほとんどは難症例とされており、咬み合せを整えるよう考えられた治療計画が最も重要となってきます。インプラントは咬み合せによっては天然歯を破壊してしまう場合も、その逆の天然歯によりダツリしてしまう場合も考えられます。また、磨り減ってしまった骨にそのままインプラントを埋入することもできなくなるので、早めの治療が大切です。
治療にはなるべく早目のアプローチと、重症化させないための治療計画を考える必要があります。歯が抜けて、顎や自分の顔に少しでも違和感を感じたら、お早めにご相談ください。

光学式 口腔内スキャナーで咬み合わせチェック

iTeroを使って口腔内を3Dデータで再現

光学式 口腔内スキャナーiTero element 5D

当院ではiTeroという光学式カメラを利用した印象採得を行っています。iTeroはレーザー等により口腔内を直接計測し、咬み合わせや歯の形状、歯並びを立体的にデータとして読み込む装置です。これまでは歯を作るために「模型」を作ることで歯科技工士がそれに合わせて歯を作ってきましたが、光学式カメラによる印象採得を行うことで、DATA上で歯を作り、3Dプリンターやミリングマシンで歯を削り出すことが出来るようになりました。また、撮影したDATAから歯石や咬み合わせの不調、歯の磨り減りなども確認することができますので、お口の中の検診にも応用できる口腔内スキャナーです。

iTeroによって変わること

前述したようにiTeroはレーザー等により口腔内を直接計測し、咬み合わせや歯の形状、歯並びを立体的にデータとして読み込むため最も大きな特徴としては「模型を作る必要がない」という点があげられます。つまり、模型を作るための印象採得(印象材というゴムのような材料を噛んで歯型を取る作業)の代わりになるということです。印象採得は独特の匂いや嘔吐反射などにより、苦手な方にとっては嬉しい装置と言えます。
そしてもう一つの特徴は、読み取ったDATAを元に、マウスピース型矯正装置による歯並び矯正の治療予測ができるという特徴です。現在のところ、当院では実際に歯を作ることに関しては治療精度の問題から運用を行っていませんが、矯正に関しては撮影したDATAから治療のシミュレーション、治療計画、矯正用マウスピースの作成まで一連の作業をこのiTeroを使って運用することが可能となっています。
自分のお口の中の状況がどんな状態なのか、例えば矯正治療をすればどうなるのか自身の目で確認したいという方、お気軽にスタッフまでお声掛けください。

むし歯や歯周病の早期発見

当院が導入しているiTero element 5Dは、口腔内をスキャンするだけでなく、近赤外光画像技術を用いて歯の内部を視覚化することが可能です。

つまり、発見が難しい隣接面のむし歯や歯の内側に広がるむし歯をレントゲンのように放射線を使わず見つけることも出来るということです。また、内蔵の口腔内カメラによる口腔内カラー写真はリアルタイムの歯の状態をモニターに写すだけではなく、取り残した歯石を患者様本人も目で確認することが出来ます。これらの機能を定期検診で使うことにより、定期検診によってこれまで見つからなかった問題や疾患を早期に発見することが出来ます。

咬み合わせ・咬合診断もできる検診ツールとして

iTero element 5Dの一つである咬合クリアランスツールを使えば、歯のどの部分が噛み合い、すり減っているのかを分析することが可能です。それらの分析結果はクラウド上に保存され、定期検診で毎回このiTeroによる撮影を行うことで、経時的にお口の状態がどうなっているのかを確認することができます。

例えば3ヶ月ごとに撮影した画像でこのタイプラプラス機能を使えば、3ヶ月でどれだけ歯がすり減ったのか、またどの程度歯肉が退縮したのかなども視覚的に見ることができるということです。口腔内スキャナーは歯型を取るだけのものではなく、様々な機能でお口の健康をサポートしてくれます。

iTeroを使った矯正治療

歯列矯正を行う場合の撮影から矯正スタートまでの流れ

STEP1

iTeroを使って口腔内を撮影

光学式カメラで口腔内を撮影します。約10〜15分の撮影時間でスキャンができますので、治療や検診の合間を使ってスキャンすることが可能です。

STEP2

矯正シミュレーション

歯列矯正前と歯列矯正後の予測データをすぐに確認することが可能です。どのように歯が動くのか、その場で確認することができます。

STEP3

矯正に興味があれば矯正相談へ

歯列矯正のカウンセリングを受けていただきます。当院では月に1〜2回、日本矯正歯科学会認定医による矯正相談を実施しております。専門的な知識を基にをご提案させていただきます。

STEP4

マウスピース型矯正装置の完成

iTeroでスキャンしたデータで治療計画を立て、クリンチェックで確認をすればマウスピースの作成が始まります。マウスピースが出来上がった時点から矯正スタートとなります。

実際に歯列矯正をを始める場合

コスト・期間等

種類 説明 料金

インビザラインGo
透明のマウスピース型の部分矯正装置です。目立ちにくく、脱着可能なワイヤーのない矯正装置です。
期間:半年〜1年
400,000円~+税
(来院毎の調整料含む)

インビザライン
透明のマウスピース型の矯正装置です。目立ちにくく、脱着可能なワイヤーのない矯正装置です。
期間:半年〜1年
800,000円~+税
(来院毎の調整料含む)

iTero診断
口腔内をカメラで撮影することで、歯並びや噛み合わせを3次元データで読み取ることができます。
撮影時間:10分〜15分
0円
(撮影は無料です)

自由診療 料金【咬合治療】

咬合治療に必要な費用

種類 説明 料金

咬合治療
通常症例
診断・精密検査を行い、スプリントという装着物(マウスピース)により痛み・炎症の原因の緩和や顎位の調整を行います。
治療期間…1週間程度、治療回数…2〜3回
50,000円+税

咬合治療
難症例
診断・精密検査を行い、スプリントという装着物(マウスピース)により痛み・炎症の原因の緩和や顎位の調整を行います。難症例と判断された場合、通常より精密に、処置を進めていきます。
治療期間…1〜2週間程度、治療回数…3〜5回
100,000円+税

調整料
スプリントの調整や経過監察、顎位・咬み合わせの高さ調整などを行います。 1回/5,000円+税

咬み合わせ治療のQ&A

咬み合わせに関するよくある質問

Q.正しいかみ合わせってどんな咬み合わせですか?
A.歯の本数は通常欠損のない方で28本(親知らずを除く)あります。その上下14本ずつの歯が、均等に噛んでいることが望ましい咬み合わせといえます。更に見た目でいうと、前歯の真ん中が体の中心にあり、左右正面から見て歯が凸凹でなくきれいに並んでいる状態が「きれいな歯並び」といえます。
よくない咬み合わせの場合、例えば奥歯だけで噛んで前歯が当たっていなかったり、右もしくは左側ばかり噛んでしまっていたり、歯がデコボコに並んでいると上下14本ずつの歯が均等に噛んでいないということになります。場合によっては、一部もしくは全部の歯が、上顎より下顎の歯の方が前に出てしまっている方もおられます。
このような良くない咬み合わせのことを「不正咬合」といい、即座に影響はなくても、歳を重ねる毎にむし歯や歯周病による影響や、咬合力による影響が現れる可能性が高くなります。
一方正しい咬み合わせの方や、正しい咬み合わせに治した方は、清掃性が高くむし歯や歯周病のリスクが不正咬合の場合に比べて低くなり、均等に噛んでいることから咬合力による破壊や破損のリスクも低いと言えます。
Q.咬み合わせが悪いとどうなりますか?
A.デコボコに並んでしまった歯並びは、歯ブラシが届きにくいため清掃性が悪く、むし歯や歯周病になりやすい歯並びといえます。全体的に噛んでいない場合は、噛んでいる部分への負担が偏り、傷みやすくなります。奥歯のみで噛んでしまっている場合は奥歯から悪くなり、奥歯から歯を失ってしまいます。奥歯を失うと、噛む場所を失った咬合は徐々に前に崩れていき、歯が全体的に前に倒れてくる状態になることもあります。そうなるとどんどん歯が抜けてしまい、多くの歯を失うこともあります。また、咀嚼がうまくいかないと食物をしっかり噛み砕かずに飲み込んでしまうため、消化器系の疾患を伴うリスクも考えられます。
Q.寝ているときに歯ぎしりをしているらしいのですが、歯ぎしりって歯に悪いのですか?
A.率直に言うとよくありません。歯ぎしりや食いしばりは何度も繰り返すことで歯を削ってしまったり、徐々に根や歯冠を破壊してしまうこともあるからです。噛む力が歯に伝わる瞬間というと、通常食事を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は就寝中の歯ぎしりや日中の歯牙接触癖(Tooth Contacting Habit : TCH)にも注意が必要です。そのうちご家族の方に指摘されて歯医者に来られるのが、就寝中の歯ぎしりです。歯ぎしりは、実は覚醒時(日中起きている時間)の最大随意咬合力(意識的に最大のちから出咬むこと)よりも睡眠時の方が大きかったという研究結果も出ています(※1)。それほどの力が一瞬ではなく何度も継続的にかかるのですから、いくら丈夫な歯の持ち主でも経年により壊れたりヒビが入ることも想像ができると思います。 歯ぎしりがあることをお気づきでしたら、歯科でナイトガード(マウスピース)を作成し、就寝時の咬合力から大切な歯を守る対策を取りましょう。

※1)観測された睡眠時咬合力の最大値は81.2kgfであった.またこの値は,被験者の覚醒時における最大随意咬合力の111.6%に相当していた.

Q.顎関節症と言われたのですが、原因がわかりません。
A.近年、顎関節症は多因子病因説と言われる、原因を特定するのが困難な病気と位置づけられています。そのため、咬み合わせの治療を行っても、顎関節症が改善しないという方もおられます。しかし、咬み合わせや習癖の問題など、ひとつずつ可能性を塗りつぶしていくことにより、その症状を抑えたり、和らげたりすることも可能です。また、不正咬合が痛みの直接の原因でなくても、正しい咬み合わせにすることで、顎の筋肉や関節、靭帯等への影響が弱まり、改善した例もあります。まずはその症状に合わせた治療を行いながら、原因を探り、根治を目指しましょう。
Q.咬み合わせが悪くて肩こりが起こることはありますか?
A.ありえます。だからといって咬み合わせを治したからといって必ず肩こりが治るというわけではありません。
顎の筋肉は、首や肩、側頭ともつながっており、咬み合わせが悪いことにより顎の筋肉が均等に使えていないことから、肩こりや頭痛といった症状につながることあります。 そのため、咬み合わせの治療を行った方や、矯正治療を行った方の中には、肩こりが改善されたという方もおられますが、これはあくまで副産物であり、肩こりの改善のために咬み合わせを治療したからといって、必ず改善するものではありませんのでご了承ください。
Q.歯の根に折れていると言われたのですが、治療できませんか?
A.歯の根が折れた状態を「歯根破折」といいます。多くの場合、歯根破折は抜歯になる可能性が高いです。残念ながら、破折した歯根に対して確立された治療法は現在のところありません。そのため、抜歯後、欠損補綴(歯が抜けた後の治療)を検討する必要があります。破折した歯をそのままにしておくと破折線から細菌に感染し、歯を支える骨が溶け出すことがあります。どうするにしても、早めの受診が必要です。

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