すきっ歯(正中離開)矯正とその他の治療

HOME > ウィキ歯ディア【歯の豆知識】 > すきっ歯(正中離開)矯正とその他の治療

すきっ歯の矯正方法と治療選択ガイド

すきっ歯(正中離開)の原因と問題点

すきっ歯は治療が必要?

すきっ歯は、咬み合わせの種類でいうと、空隙歯列(くうげきしれつ)と言い、その中でも、前歯の空隙歯列を正中離開(せいちゅうりかい)と言います。

2016年の調査(※1)では、空隙歯列は日本人のおよそ10人に1人に見られる不正咬合で、珍しい咬み合わせではありません。しかし、症例にもよりますが、たとえすきっ歯でも咬み合わせの位置が正常であれば、特別に治療が必要ではないケースも多くあります。

それでも、正中離開の方にとっては、審美的なコンプレックスを感じ、口を開けて笑うことに抵抗を感じたり、見た目の問題で悩まれる方も大勢おられます。

※1)叢生のある者は約26%、歯列に空隙のある者は約10%であった。

すきっ歯の問題点

すきっ歯には以下の問題点(リスク・デメリット)が挙げられます。

  • 審美的な問題(前歯のすき間が黒っぽく見える)
  • 食べ物がつまりやすい(虫歯・歯周病の原因))
  • 発音の問題(すき間から空気が抜ける)
  • 前歯の咀嚼力不足(前歯で噛み切りにくい)

等など、諸々の問題はありますが、他の不正咬合に比べると、全体的なリスクはそれほど高くありません。しかし、正中離開の場合は「前歯」という目立つ歯のため、気になりやすい部位と言えます。

すきっ歯の原因

すきっ歯になるのは、先天的な原因と、後天的な原因があります。

  • 遺伝・生まれつき
  • 小さな歯(矮小歯)がある
  • 先天性欠如歯(歯の数が少ない)
  • 習癖・舌癖(指しゃぶり・爪噛み・舌突出癖)
  • 下顎の突き上げ(下顎前歯で上顎前歯を押す)

遺伝・矮小歯・先天性欠如は先天的な原因ですが、習癖や突き上げは、後天的な問題で、徐々に症状として現れます。

すきっ歯は保険で治療ができる?

日本の保険制度では、虫歯や歯周病などの疾患の治療や、歯が抜けたあとの入れ歯や金属によるブリッジなど、最低限の機能回復のための治療には適用されますが、審美的な回復が目的の治療に関しては、保険が適用されません。

すきっ歯治療は、不正咬合という悪い咬み合わせの治療ではありますが、現在のところ見た目の回復などの審美的な要素も含まれるということで、原則として健康保険の適用外となっています。

そのため、すきっ歯治療を希望される場合は、健康保険の適用がない自由診療の治療となります。

すきっ歯治療の選択肢

歯列矯正(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)

すきっ歯のみならず、不正咬合の治療に対しては歯列矯正が第一選択肢になる場合が多いです。もちろん、樹脂やセラミックによる治療が悪いわけではありませんが、理想の咬み合わせにするためには歯列矯正が最適な治療になることがあります。

また、すきっ歯に関しては「前歯だけを閉じるだけ」の場合もあれば、「全体的に歯を動かす」必要がある場合もあります。これによって部分矯正で治る場合や、全体矯正になる場合、半年程度で終わる場合や1年以上かかる場合もあります。詳細は、歯科医師の診断によって矯正治療の装置の選択肢や期間・費用は異なってきます。

アップル歯科の場合の治療費総額 部分矯正44万円〜 全体矯正の標準治療費88万円(自由診療・税込)

ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングは、審美的な樹脂による治療です。樹脂というぐらいですから、材料そのものはプラスチックのような性質ですが、天然の歯に近い風合いや色味を出し、一定の強度を持たせることが可能です。

また、ダイレクトボンディングで最も患者様に喜ばれるのはその治療期間の短さです。ダイレクトボンディングだけであれば、最短1日で終了することもあります(検査・経過観察は別途必要となります)。そのため、結婚式や特別な日のために治療を急がれる方にとっては嬉しい施術となります。

しかしその反面、チップ(割れ・カケ)や脱離(取れる)のリスクがあり、何十年も持つような永続的な治療ではないという大きなデメリットもあります。

アップル歯科の場合の治療費総額 1歯3万3,000円〜 2歯6万6,000円(自由診療・税込)

ラミネートベニア

ラミネートベニアとは、付け爪のようにセラミックのシェルを歯の表面に接着する治療です。通常、歯を薄く削り、歯の表面全体に薄いシェルを貼って歯の形や色を整える治療ですが、すきっ歯に関してはパーシャルラミネートベニアと言って、歯のすき間を埋めるための部分的なセラミックシェルを貼り付ける方法になります。

セラミックのため、ダイレクトボンディング(樹脂)に比べて強度と接着力が強く、歯の質感も天然歯に近い仕上がりとなります。しかし、形成や型取りを必要とするため、治療期間は2〜3ヶ月程度かかってしまうのと、被せ物と同程度の費用がかかるためダイレクトボンディングほど手軽にできる治療とは言えません。また、強度と接着力は強いと言っても、チップや脱離のリスクは少なからずあります。

アップル歯科の場合の治療費総額 1歯14万3,000円〜 2歯28万6,000円〜(自由診療・税込)

すきっ歯治療の治療例

歯列矯正によるすきっ歯の治療例

マウスピース矯正装置インビザラインGoにより、すきっ歯と開咬の治療例です。

Before

After

    
治療の内容 インビザラインGoによる空隙歯列の歯列矯正。
期間・回数 6ヶ月・7回(カウンセリング・検査含む)
費用 自由診療:マウスピース型矯正装置(部分矯正) 税込440,000円
リスク・副作用
  • 1日当りの所定の製品装着時間が守られない場合、製品が担当医師の指示通りに使用されない場合、アポイントメントが守られない場合、および/もしくは特殊な形状の歯が存在する場合については、望まれる治療結果の実現性に影響を与える場合があります。
  • 次のステージのアライナーに交換した後に、歯の圧痛を経験する場合があります。
  • 歯肉、頬及び唇に、製品による擦り傷または痛みが生じる場合があります。
  • 製品は一時的に発音に影響を与える場合があり、結果として舌のもつれを生ずる場合がありますが、製品に関連した発話障害は、通常1週間から2週間以内で軽減します。
  • 歯の移動を可能とするための空隙を創り出すため、歯の削合が必要となる場合があります。
  • 長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。
  • 稀に、歯の寿命を縮める場合があり、歯内治療および/もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性、および、歯が失われる可能性があります。 また、過去に歯の損傷があった場合、または大規模な補綴修復処置がなされていた場合、さらに悪化する可能性があります。
  • 稀に、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。

ダイレクトボンディングによるすきっ歯の治療例

レジンという樹脂による審美的なすきっ歯治療の症例です。

Before

After

    
治療の内容 ダイレクトボンディングによる空隙歯列の審美改善。
期間・回数 1週間・2回(カウンセリング+施術※検診通院中の患者様)
費用 自由診療:ダイレクトボンディング×4歯 税込 132,000円
リスク・副作用
  • 食いしばりが強い場合や咬合力が強い場合は天然歯と同じく割れる場合があります。
  • 補綴が原因となり歯根歯折を起こす可能性があります。
  • 経年の劣化により着色や脱離をすることがあります。

セラミック補綴によるすきっ歯の治療例

ラミネートベニアとセラミッククラウンによるすきっ歯治療の症例です。

Before

After

    
治療の内容 左側中切歯(ラミネートベニア)・右側中切歯(セラミッククラウン)によるすきっ歯治療と審美改善。
期間・回数 3ヶ月・7回(カウンセリング・検査含む)
費用 自由診療:ラミネートベニア×1歯+セラミッククラウン×1歯 税込 286,000円
リスク・副作用
  • 食いしばりが強い場合や咬合力が強い場合は天然歯と同じく割れる場合があります。
  • 補綴が原因となり歯根歯折を起こす可能性があります。
  • 経年の劣化により着色や脱離をすることがあります。

すきっ歯のオススメの治療方法は?

インビザラインGoによるすきっ歯治療

当院では現在、すきっ歯の治療に対しインビザラインGoという前歯用のマウスピース矯正を用いて治療することがかなり増えてきています。前歯用といっても、前歯だけを覆うマウスピースではなく上下顎全歯の歯を覆うマウスピースですが、6番と7番(奥歯2本)の歯を起点として1番〜5番の歯を動かすため、短期間で的確な歯の移動が可能で、しかも半透明で目立たず取り外しが出来るため、矯正中の患者様の負担やストレスの少ない矯正装置となります。

このインビザラインGoは、前歯のすきっ歯治療を得意としていますので、これまでならラミネートベニアで治療を希望されておられた患者様も、費用や期間に大きな差がないためインビザラインGoを選ばれたり、ダイレクトボンディングをされた患者様も「取れたら今度はマウスピース矯正をする」と言われている方もたくさんおられます。

それほど、手軽にできる矯正装置と言えます。

参考:マウスピース部分矯正ってどんな歯並びが治る?

すきっ歯矯正後のケアと注意点

補綴物による治療後の注意点

補綴物(ダイレクトボンディング・ラミネートベニア)による治療の場合、もっとも注意が必要なのが、チップや脱離です。近年では、歯科における接着の技術は相当高くなり、簡単には外れない接着剤や、高い強度を持った樹脂やセラミックなど、材料の質はかなり良くなってきています。

しかしそれでも、前歯が当たる咬み合わせや、咬合力の強い方、歯ぎしりや食いしばりがある方、食事などで前歯をよく使う方などはチップ・脱離のリスクは高くなります。

また、特にダイレクトボンディングは樹脂のため、着色しやすい材料となります。セラミックは、着色に強い材料ですが、接着面は特にステインなどが付きやすいこともあるため、念入りなセルフケアは必須となり、定期的な歯科でのメインテナンスが推奨されています。

矯正治療後の注意点

ワイヤー矯正やマウスピース矯正ですきっ歯を閉じたからと言って、それが一生涯続くと保証されるものではありません。矯正治療後の歯には「後戻りをする力」が働くため、保定装置をしっかり使わなければ、せっかく並んだ歯が少しずつ後戻りすることがあります。

後戻り対策にはリテーナーという保定装置を使いますが、それだけではなく、年に数回、後戻りの確認の意味を含めて歯科医師のチェックが必要となります。保定期間はおおよそ矯正にかかった期間と同程度の期間は最低限必要となりますが、保定期間は長いほど後戻りのリスクは抑えることができます。

保定を終了する際は、歯科医師の判断を仰ぐことを推奨します。

あなたのすきっ歯にはどの治療が良いのか

治療期間や費用を考慮して検討

実際、すきっ歯治療をするとなると、あなたにとってどの治療が最適なのかは、あなたの現在の咬み合わせ・目的とするゴール・治療期間や費用によって異なります。

例えば、「来月結婚式の前撮りがあるから、何がなんでもそこ間に合わせたい」となると、選択肢はダイレクトボンディングのみになります。しかし、ダイレクトボンディングよりは長く持たせたい・きれいに仕上げたいならラミネートベニア、咬み合わせもしっかり治療するなら矯正治療となります。

また、あなたがどんな治療を希望しても、咬み合わせによってはそれに応じられない場合もあります。食いしばりや歯ぎしりがある場合は補綴(ダイレクトボンディングやラミネートベニア)による治療は適応外となり、奥歯の咬み合わせが悪い場合は部分矯正の適応外となります。

あなたにとってどんな選択肢があるかを知るには、歯科医師による診断が必要となります。

すきっ歯の悩みは歯科医に相談

どんな選択肢があって、どんな特徴の治療で、どの治療にするかは、歯科医師と相談して決めましょう。あなたのご希望やご要望をしっかり伝えていただければ、歯科医師はそれらを考慮して治療の選択肢をご提案できます。

せっかく治療を決意しても思ったような結果を得られず、「こんなことなら別の治療にすればよかった」「こんな話は聞いていなかった」とならないよう、メリットだけではなくデメリットやリスクも踏まえて、どんな治療をするかご検討下さい。(参考:なぜ?「歯を矯正したらブサイクになった」

当院では、治療の説明に加え、矯正であればシミュレーションも行った上で治療を検討していただいています。すきっ歯でお悩みでしたら、お気軽にご相談下さい。

この記事の編集・責任者は歯科医師の岡本 大典です。
院長

このページの関連記事

明石アップル歯科について

友だち追加
曜日
診療開始 9:30 9:30 9:30 9:30 9:30 9:30
診療終了 18:30 18:30 13:00 18:30 18:30 17:00

診療情報

診療カレンダー

※日曜・祝日診療は不定期となります。

明石アップル歯科への
アクセス・地図

明石以外でもアップル歯科の治療を受けられます

明石・神戸周辺のアップル歯科

兵庫県 明石市周辺の歯科

明石アップル歯科

明石アップル歯科

明石市大久保町高丘3丁目3−1

兵庫県 神戸市中央区周辺の歯科

三宮アップル歯科

三宮アップル歯科

神戸市中央区琴ノ緒町5-2-2 三信ビル3F

その他兵庫・大阪に8つの
アップル歯科があります

Copyight© 2019 Apple Dental Clinic. All Right Reserved.

Page Top