見えないむし歯発見器

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近赤外光画像によるむし歯検知

むし歯はほとんどの日本人が経験する病気です。

お口のトラブルというと多くの方が思い浮かべる「虫歯」。厚生労働省の歯科疾患実態調査では、25歳以上の方は80%以上がむし歯になった経験があり、35歳〜55歳ではほぼ100%の方がむし歯を経験されていることがわかります(※1)。 つまり、むし歯はきっと皆さんにとって身近な病気ではないでしょうか。むし歯は気付かず放置していると大きくなり、痛みを伴うこともあります。むし歯はごくごく小さい初期のむし歯以外、治療しなければ勝手に治ることはありません。

しかし、むし歯はできても見た目や形に変化が出てきたり、痛みが出るまでは自分ではなかなか気づきません。気付いた時には大きくなっており、治療によるダメージも大きくなってしまうため、歯の寿命が短くなってしまいます。もし痛みが我慢できる場合でも、放置しているとどんどん進行し、最終的には抜歯に至ることも考えられます。

※1)5歳以上10歳未満では処置歯または未処置のう歯を持つ者の割合は10%を下まわったが、25歳 以上85歳未満では80%以上と高く、とくに35歳以上55歳未満では100%に近かった(表9、図9)。

意外と知らない見えない虫歯

そんな誰もが経験したであろうむし歯ですが、そんな中でも気をつけたいのが「見えないむし歯」です。写真1のように何ともなさそうな歯の方が、ある日激痛を覚えてご来院されるというのは、珍しくないことなのです。実際歯科でレントゲンを取り、蓋を開けてみれば写真2のように歯の内部でむし歯が進行してしまっています。

これらは、歯の見えにくい部位から出来たむし歯が内側に進行したり、治療をした歯の詰め物の隙間から入ったむし歯が、修復物の進行したりすることで起こり得る症状です。見た目は通常の健康な歯とほぼ変わらないので、自発痛(お痛みがでる状態)が出てこない限りこの虫歯に気づくことはありません。あるいは学校や会社の歯科検診であっても、レントゲンを取らない検診では気づかないことも十分にあり得ます。

また、部位によってはレントゲンを撮っても角度や場所によって映らない場合があるのも見えないむし歯の怖いところです。

写真1

           

写真2

           

むし歯はどうやって見つける?

むし歯は自分で気づくほど大きくなる前に、歯科で検査をして早めに見つける必要があります。しかし、歯科での検査も万能ではありません。ある程度の大きさならX線を用いた検査で見つけることができますが、初期う蝕と呼ばれるでき始めの虫歯の検出は、X線での診断は困難です。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科学校(UCLA)の研究によると、従来のフィルム式のレントゲン撮影をしようした検査では、むし歯の存在や深さの誤診の割合が40%を上回り、さらに、健康な歯がむし歯と誤診されるケースも20%以上という結果が出ています(※2)。

X線を用いる場合は被爆のリスクも少なからず伴うため、必要がないと判断し場合は歯科医師の視診により虫歯の検出を行うこともあります。しかし、視診では十分な診断結果を得るのは難しく、歯科医師の主観にも左右されます。このためより信頼性が高く、人体に安全な診断方法が求められてきました。そこで近年見えないむし歯の発見に役立つ機器として登場したのが、赤外線を用いてむし歯も探知する口腔内スキャナー「iTero」です。

iTeroは光学式口腔内カメラでスキャンすることで、0.7〜2.0マイクロメートルの電磁スペクトル範囲で近赤外線を照射し、歯の硬組織との相互作用により内部構造の詳細なデータを取得します。歯の構造が、むし歯によって干渉を受けている部分では、光の散乱が大きくなるため画像に明るく映ります。この性質により、むし歯の有無だけでなくその深さを調べることができるため、治療すべきかどうかを評価する補助ができます。

※2)従来のフィルム式のレントゲン撮影をしようした検査では、むし歯の存在や深さの誤診の割合が40%を上回り、さらに、健康な歯がむし歯と誤診されるケースも20%以上あった。

近赤外線(Niri)を使ったむし歯の探知

C0(むし歯になる手前)

Niri画像

口腔内写真

CT画像

フロスやフッ素などで予防します

C1〜C2(小さなむし歯)

Niri画像

口腔内写真

CT画像

歯を削り詰め物や樹脂による治療となります

C2〜C3(中〜大きなむし歯)

Niri画像

口腔内写真

CT画像

場合によっては神経を取る処置をした上で被せ物による治療が必要となります

C3以上(大きなむし歯)

Niri画像

口腔内写真

CT画像

神経を取り被せ物になる可能性が高いです

他にもいろんな検査が出来るiTeroの機能

iTeroには口腔内画像も同時に取得する機能があります。カラーの画像を用いて外からでは見えない口腔内の状態を患者様自身が歯科医師と一緒に確認することが出来るのも大きな特徴の一つです。また、口腔内をスキャンした印象データでは、歯石や咬合面の摩耗を確認することもできるので、ブラッシングの苦手な部分や磨き残し、咬合チェックなども出来ます。

そして、iTeroの最大の特徴は、マウスピースによる歯並び矯正のシミュレーションと矯正治療治療の管理ができることです。むし歯や歯周病のチェックもしながら、歯並びを治したら自分の口元がどのような感じになるのかを見ることができます。むし歯や歯周病は、実は歯並びからきていることもあります。歯並びが悪いと歯ブラシが届かないところがあったり、咬み合わせの問題から歯垢や歯石がたまりやすくなり、それがむし歯や歯周病の原因となってしまいます。

むし歯のチェックとともに歯並びもチェックして、歯が悪くなる原因から治療をする「歯並び矯正」も検討してみてはいかがでしょうか。

この記事の編集・責任者は歯科医師の岡本 大典です。
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見えないむし歯発見器 | 公開日: 2020/02/20 | 更新日: 2021/02/09 | by 明石アップル歯科

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