口臭の原因と予防、治療について

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口臭症

その口臭対策、間違ってませんか?

口には色々な役割があります。物を食べたり、人とお喋りをしたり、呼吸の出入り口になったり。その中で「他人とコミュニケーション」というを考えると「人とのお喋り」という点において、「匂い」が気になられる方も少なくないようです。時として口臭はいじめの原因になったり、それがコンプレックスとなり人とのコミュニケーションを避けてしまうようなこともあります。昨今、テレビ・インターネット等では多くの口臭関連情報で溢れかえっています。口臭予防効果を謳っている洗口剤、歯磨き粉、歯ブラシ、ガム、タブレット等の多くの商品が数多く販売され、利用されています。しかしそのほとんどは口臭に対して万能なものではなく、一時的な効果にとどまったり、匂いをごまかすだけのものに過ぎない場合もあります。歯科医師としての観点から考えれば「正しい情報」を精査して、きちんと口臭を予防・治療をする必要があると考えています。

口臭の種類と原因

口臭は大きく分けて2つあり、生理的口臭と病的(器質的・身体的)口臭に分類されます。その中で生理的な口臭はさらに一般的な生理的口臭・ホルモンの変調などに起因する生理的口臭、嗜好物・飲食物・薬物による生理的口臭の3つに分けられます。表1はそれぞれを具体的に掘り下げた内容です。

次に2つ目の病的(器質的・身体的)口臭について掘り下げていくと、これらは3つに分けられ歯科口腔領域の疾患・耳鼻咽喉領域の疾患・全身(内科)疾患に細分されます表2。歯科口腔領域の疾患の原因は歯周炎、特殊な歯肉炎、口腔粘膜の炎症舌苔、悪性腫瘍などがあり、耳鼻咽喉領域の疾患の原因は副鼻腔炎、咽頭・喉頭の炎症、悪性腫瘍などがあり、全身(内科)疾患の原因は糖尿病(アセトン臭)、肝疾患(アミン臭)、腎疾患(アンモニア臭)があります。(※1)

表1 生理的口臭
一般的な生理的口臭 ホルモンの変調などに起因する生理的口臭 嗜好物・飲食物・薬物
原因 加齢性口臭、起床時口臭、空腹時口臭、緊張時口臭、疲労時口臭 原因 妊娠時口臭、月経時口臭、思春期口臭、更年期口臭 原因 ニンニク、アルコール、薬物(活性型ビタミン剤)
表2 病的口臭
歯科口腔領域の疾患 耳鼻咽喉領域の疾患 全身(内科)疾患
原因 歯周炎、特殊な歯肉炎、口腔粘膜の炎症舌苔、悪性腫瘍な 原因 副鼻腔炎、咽頭・喉頭の炎症、悪性腫瘍 原因 糖尿病(アセトン臭)、肝疾患(アミン臭)、腎疾患(アンモニア臭)

このように一口に口臭といっても、その原因は多岐に渡ります。これでは、もし口臭が気になったとして、何科の病院にかかれば良いのかわからなくなってしまうかもしれません。しかし、病的口臭の90%以上は口の中に原因があると言われていますので、ほとんどの場合口臭症の治療は歯科を受診頂いて大丈夫かと思います。その上で耳鼻科系の病気・全身(内科)系の疾患が疑わられる場合は、ご紹介という形で然るべき医療機関への受診をおすすめすることが可能です。ですから、歯科を受診時にお薬手帳や現在罹患している疾患の情報をお持ち頂ければ、口臭の原因が病的且つ歯科疾患以外の原因である場合、その原因の究明に役立つ情報となります。

※1)口臭と口臭症の分類

口臭症の診断

口臭症の診断は問診と歯科医師の嗅覚による判定となります。この際、本人が気にされておられるほど匂いがない場合もあれば、匂いによって臭気の成分がわかるものなどもあります。例えばペリオ臭と言われる歯周病独特の匂いや、アンモニア臭という内臓疾患が原因の匂い、アセトン臭という糖尿病が原因の匂いなど、「嗅覚」という主観的な判定ながらも原因の究明につながることも少なくありません。

当院では口臭測定器(ブレストロン)を使った診断も可能です。ただし、これは匂いの強さを数値化するものであり、匂いから原因がわかるものではありません。そのため自身の口臭が強いものなのか弱いものなのかということを、数字で確認することに特化した機器となります。

口臭症の原因が口腔内にある場合、口腔内の視診や歯周組織検査を行うことで「口臭の原因となる可能性のある疾患」を見つけることができます。例えば歯周病であれば歯垢や歯石の有無、歯周ポケットの深さ、歯ぐきの腫れや炎症などがその原因となり得ます。もちろんむし歯も匂いを発します。これらから複合的に診ることで、口臭症の診断を行い、原因を追求していくことが口臭症の治療の第一歩となります。

口臭症の治療について

口臭への対応と口臭症治療という論文の「口臭治療の流れのフローチャート」(※2)によると、口臭検査によって「客観的口臭あり」と判断された場合、歯周病などの歯科疾患がある場合→歯周治療・清掃指導・その他治療、歯科疾患が無い場合→舌苔有無→舌清掃・耳鼻科への紹介という流れになっています。

つまり、基本的な口臭の治療というのはむし歯や歯周病の治療ということになります。逆に言うと、歯を磨かないことで口の中が臭くなるのではなく、歯を磨かないことでむし歯や歯周病が進行し、臭くなるということになります。ですから、口臭に対してはむし歯や歯周病を治療し、菌を取り除くことが大切で、口臭予防としてはむし歯や歯周病にならないことが大切となります。

口臭は古くから人々の悩みの種となっていて、誰にでも“におい”のない口(呼気)はあり得ないにもかかわらず他人の反応が気になってしまうものです。しかし嗅覚の特殊性から自分自身でその臭気レベルを知ることは困難なことと言えます。ご自身の「お口の匂いが気になる」、「第三者から指摘を受けた」などでお悩みなら、まずは歯科を受診して下さい。口臭は誰にでもあり恥ずかしいことではありません。もしかしたらその口臭は歯科疾患のサインなのかもしれません。大切な歯を守るためにも、他人の反応を気にしないためにも、口臭が気になったらお気軽にご相談下さい。

※2)検査の結果,「口臭あり」と判定された場合:その原 因疾患の治療をすると共に,自己の口臭に拘りを持つ患 者に対しては,常にメンタル面のケアが必要となる

この記事の編集・責任者は歯科医師の内藤 詩です。
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口臭の原因と予防、治療について | 公開日: 2020/02/14 | 更新日: 2020/02/14 | by 明石アップル歯科

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