口腔外科に関しては、がんの治療や手術など、入院や専門の検査が必要でないものを中心に対応させていただいております。特定機能病院及び一般病床400床以上の地域医療支援病院といわれる大きな病院には、他の医療機関からの紹介なしに通院した場合、選定療養費として5,000円が加算されます。大きな病院にいくべきかどうか、検査が必要かどうか迷われておおられる方は、お気軽にご相談にお越し下さい。
当院には、大きな病院の口腔外科出身の歯科医師が複数在籍しておりますので、当院での対応可能な症例も多くあっります。安心してご相談下さい。
親知らずは歯列の中で、最も後方に位置する永久歯です。永久歯の中で最も遅く生えてくる歯であり、時期としては、10代後半から20代前半頃に生える方が多いようです。
とはいえ、個人差があり、40代になってから生えてくる可能性もあります。その一方で、親知らずが1本も生えてこない方も少なくありません。
親知らずが生えてこない理由は「まだ歯ぐきの中に埋まっている状態である」もしくは「親知らず自体が存在していない」のどちらかです。
親知らずは、咬み合わせによっては抜歯をしなくて良い場合もありますが、お痛みが出た場合は、治療が困難・隣接する歯に悪影響があることなどから、抜歯となる可能性が高いです。
親知らずの語源は諸説ありますが、親知らずが生えてくる頃には子供は親元を離れているため、親が知らない歯ということで「親知らず」と呼ばれているとも言われています。
前述したように親知らずは必ず抜歯しなくてはならないとは限りません。腫れや痛みがなく、他の歯と同様、正しく生えており、咬み合わせや虫歯・歯周病の症状がない場合は抜歯しないということもあります。
親知らずが虫歯や歯周病の進行によって痛みを感じたり、痛みを感じていなくても、歯並びや咬み合わせなどに影響している場合は抜歯する可能性が高いです。
親知らずに痛みを感じているのにも関わらず、歯科を受診しないのは危険です。
親知らずは歯磨きが難しいところに生えるため、虫歯や歯周病に罹りやすい歯とされています。そして親知らずに限らず歯に痛みが出るということは、症状は進行していると考えてまず間違いありません。虫歯も歯周病も、初期症状で痛むことはほとんどありません。痛みが出るのは、中等度以上の進行が疑われます。
虫歯や歯周病に罹ったまま放置していると、親知らずだけではなく隣や周りの歯に飛び火したり、歯肉の中で虫歯が進み、顎の骨にまで菌が回ることもあります。
親知らずが「痛い」と感じたらなるべく早めに受診して下さい。
以下のような状態になった場合は、抜歯をする必要があります。親知らずの疾患は痛みや腫れを伴うだけでなく、周りの歯に影響することも多々あります。親知らずに症状が出た場合、親知らずが生え始めて不安な場合など、お早めにご相談にお越しください。
親知らずがまっすぐはえておらずまた歯肉が一部かぶさっていたりすると歯磨きがしにくく不潔になり周りの歯肉に炎症を起こしやすくなります。このような状態を智歯周囲炎と言います。周りの歯肉が腫れたり炎症は広がると口を開きにくくなる事があります。
智歯周囲炎の時と同様、歯磨きがしにくく親知らずに虫歯ができたりまた親知らずと手前の大臼歯との間に虫歯ができたり、歯周病菌の住処になることもあります。
真横にはえている親知らずが手前の歯を押して歯並びが悪くなる時もあります。 しかし全てが歯並びに悪影響を及ぼしているわけではなく矯正の際に親知らずを使う場合もあります。
約7割の日本人に親知らずが生え、残りの約3割の人は先天的に親知らずが存在しないと言われています。
また、親知らずが正しく、まっすぐに生える確率は約3割程度と言われており、多くの場合が斜めや横向きに生えてくるため、抜歯が推奨される可能性が高くなります。
表1 | 智歯の存在率 | 智歯の萌出率 (はえてくる確率) |
智歯の埋伏率 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 上顎79% | 下顎85% | 上顎75% | 下顎76% | 上顎6% | 下顎10% |
女性 | 上顎74% | 下顎82% | 上顎68% | 下顎77% | 上顎6% | 下顎9% |
※表1)歯の出現,発育,萠出の時期と頻度について
親知らずが歯茎の中で完全に埋まっている状態であっても、周囲に嚢胞(のうほう)という膿や唾液の袋ができしてしまい、隣の歯や歯茎に細菌感染することもあります。
このような状態を放っておくと、どんどん感染範囲が広がるため、顔を出してい親知らずであっても、抜歯を勧められる可能性が高いです。
親知らずは完全に埋まっているのに痛みを感じる・・という方は早急に歯科医師に診せましょう。
親知らずは必要のない歯というイメージ強いかもしれませんが、奥歯が抜歯になった場合、親知らずを移植することができる場合があります。
通常、抜歯して歯を失った場合の選択肢は「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」となりますが、歯の状態によっては「親知らずの移植」が可能である場合もあります。
適応範囲や適応症例は多くはありませんが、適応できれば自分の天然歯で欠損部を回復できるので、親和性が高く、インプラントよりも治療費を抑えられるというメリットがあります。
自家歯牙移植は条件によっては保険が適用されますが、歯周病に罹患していると保険が効かないため、保険適用で受診できるのは比較的若い方が中心となります。
親知らずの抜歯を行う際は、麻酔を使用するので、治療中は痛みを感じないという方が多いです。ただし、治療後に麻酔が切れると痛みを感じるため、麻酔が切れる前に、痛み止めを飲んでおきましょう。
痛み止めを服用する際は、歯科医師からの指示に従って使用してください。 また、治療後の腫れや痛みを緩和させるために、濡れタオル等で痛みを感じる部位を冷やしましょう。
また、稀にですが麻酔が効きにくい場合もあります。親知らずの抜歯の前日は、アルコールを避けたり、リラックスしてしっかり睡眠を取るなど、体調を整えて抜歯に備えましょう。
親知らず抜歯当日はおかゆや雑炊、ゼリーやヨーグルトなど、柔らかいもの・流動食にしたほうが安全です。
翌日以降も硬い食物を避け、肉類もハンバーグや魚など、咀嚼しやすいものから摂取していきます。抜歯から3日程度経過後に、出血・目立った腫れや痛みがなければ、徐々に普段の食事に戻していきましょう
また、抜歯後は傷口に血餅という血の塊が生成されます。うがいをしすぎたり舌や指で触ると、この血餅が取れ、感染症や痛みの原因となるので注意が必要です。
抜歯後に出されたお薬は、痛み止めは痛いときに、抗生物質は必ず飲み切るようにしてください。抜歯後数時間経っても出血が止まらない場合や痛みが強い場合は、遠慮せずお問い合わせ下さい。
これらは考えられるリスクや合併症で必ずしも起こるものではありません。これらのリスクは、親知らずの抜歯の前に歯科用CTによる検査を行うことで回避できる確率が上がります。
STEP1
下顎の親知らずは、横向きに歯茎の中に埋まっているケースが多いです。深い位置にあると神経管に近くなり難しい抜歯になります。歯茎に埋まっている場合は歯茎を切開します。
STEP2
骨の中に埋まっている歯が見えてくるので、歯の周囲の骨を削りとります。腫れや痛みを最小限に抑えるため、最低限の骨削除にとどめます。
STEP3
歯の頭(歯冠)と根っこ(歯根)の部分を削りこんで分割します。頭の部分を器具で取り出します。
STEP4
根っこの部分を器具で取り出しますが、根っこが複数ある場合は根っこの部分も分割してバラバラにします。
STEP5
抜いた穴の部分を掃除して、切開した歯茎を閉じて止血して終わります。痛みは2〜3日程度が多いと思います。腫れは3〜7日間程度が多いです。
親知らずの抜歯には保険診療・3割負担の方の場合、処方薬の費用も込みでおよそ1,500円〜5,000円程度になります。
ただし、別途初診料(初診の場合)や検査(CT)・歯周処置(クリーニング)等の費用が必要となります。
例)初診料3,000円+歯石除去1,000円+抜歯・投薬1,500円等。
親知らず抜歯後の痛みは、抜歯当日をピークに徐々に治まります。通常、2〜3日で痛みは徐々になくなり1週間程度で消失しますが、人によっては1〜2ヶ月弱い痛みが残る場合もあります。
腫れは抜歯の翌日をピークに抜歯後2〜3日続き、1週間ほどかけて徐々に治まってきます。腫れが強い場合は幹部を冷やしたり、冷湿布で熱を取ります。上顎よりも下顎の方が骨が固いため、腫れが出やすいことが多いです。
腫れの痛みも徐々に治まっていきますが、万が一強い痛みが出た場合や、なかなか腫れが引かない場合はご相談にお越しください。
youtubeで動画もチェック
アップル歯科公式youtubeチャンネルでは、親知らずの抜歯についての動画を公開しています。より詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
明石アップル歯科 歯科医師
親知らずは虫歯や歯周病がなくても「抜歯」を推奨されることが多い歯です。これは親知らずが原因で健康な歯に悪影響を及ぼすことがあるためです。
しかし、抜歯と聞くと「怖い」と感じる人が多いのも事実です。抜歯時の恐怖や痛み、抜歯後の痛みや腫れ、抜歯に伴う様々なリスクを考えると、できれば抜きたくないというお気持ちも理解できます。
当院では、親知らずの抜歯を行う場合、必ずCTを撮ってリスクを避けて抜歯を行います。もちろん、お痛みにも配慮して治療に臨みますので、親知らずが痛い・抜歯をしたいという方は、お気軽にご相談にお越しください。
アップル歯科では、口腔内の組織生検を承っております。お口の中の出来物や違和感、異物感がある方、お気軽にご相談下さい。
以下の症状で気になる方
組織生検とは…
出来物や腫瘍等の一部を切り取り、顕微鏡、特殊な検査装置等で調べる検査です。病気を正確に診断するために、患部の組織の一部を、麻酔をしてからメスや針などで切り取って、顕微鏡などで調べます。歯科領域では、主に口腔ガンという悪性腫瘍が心配されます。検査はまず画像検査や視診や触診を行って、患部の様子を推定します。その結果、ガンである疑いがあれば患部の一部を切り取る検査をし、その場所や状態を推定します。検査の結果、悪性のものであれば公立の病院等と連携を取り、対処法を考えていきます。
ただし、組織生検の結果を少しでも早く知りたい方は、直接大学病院等の口腔外科に行った方が早い場合があります。その際は大学病院等のご予約をこちらからお取りさせて頂いたり、ご紹介させていただくことも可能です。
予防歯科は、歯科治療においてもっとも効果的で進んだ治療だと、私たちは考えます。アップル歯科では皆さまの大切な歯を、予防で守りたいと考えています。
舌のお悩みは歯科で相談
舌痛症(ぜっつうしょう)とは、見た目には何もなさそうなのに、舌に慢性的な痛みやしびれが生じる病気のことです。特に女性の方で発症されるケースが多く、特に舌の先端や縁が痛み、歯科治療後に発症することが多いとされます。
見た目の変化はなく、痛む部位が移動する、食事中は痛みが緩和されるなどの特徴から、病院によっては「気のせい」にされることが少なくありません。適切な診断と治療がされていないケースも多くありますので、まずは診断を受けてみて下さい。
舌痛症の治療は、舌痛症イコール「これ」という決まった処置はありません。患者様の状態を診て原因を探り、患者様ごとにドクターが適切な治療を検討していきます。原因は様々で、入れ歯などの刺激の場合もあれば、亜鉛不足によるものもあり、精神的な事柄に起因することも多くあります。
舌の痛みの原因
舌に痛みが出る病気には細菌感染による口内炎、口の中に潰瘍のできるベーチェット病、カビ等による炎症などもあります。これらの病気は舌の表面に異常がみられることにより区別できます。
「舌ガン」や「悪い病気かも?」心配されておられる患者様も多くおられる病気ですので、気になるようでしたら一度診断に起こし下さい。
舌痛症は原因を特定すれば改善することもあれば、原因がわからないものもある疾患です。口腔内に問題がないとわかっただけで、痛みを感じられなくなる方もおられるような、気持ちの問題による場合もあります。どんな状態にしても、悩んでいるだけでは治るきっかけを得ることはできません。まずはお気軽にご相談下さい。
ガンという病気は皆さんご存知だと思います。悪性腫瘍と言って命を脅かす危険性がある腫瘍(できのも)です。ガンはいろんな臓器にできますが、もちろん口腔内にできることもあります。最近では芸能人が口腔内のガンを公表したことで、認知度が上がった病気でもあります。口腔ガンは歯茎や粘膜、舌、喉いろんなところにできる可能性があります。口内炎が長引いたり、舌がひりひりしたりして口腔ガンかもしれないと不安に思われたことはないでしょうか?当医院にもそういう不安を抱えられた患者さんが時々来院されます。
口内炎の場合、一般的に3〜10日前後で治癒することが多いですが、それ以上長く続く場合は他の病気の可能性も考慮する必要があると思います。免疫力が下がるような全身的な病気や粘膜の治癒を遅くするような副作用を持つ薬の内服や口腔ガンなども考えられます。そのような病気の可能性があるかもしれないとチェックするのと恐らく大丈夫だろうと放置するのでは、もし万が一のことがあればとり返しがつきません。
全身にできるガンの約5%が口腔ガンと言われる口の中にできるガンです。その中でも約60%近くは舌癌、舌にできるがんです。他の臓器のガンと違って、口を開けることで見ることができるがんです。症状は口内炎のようにただれが続く場合や少し表面が硬くなったりと様々です。粘膜表面が白くただれたり、赤くただれることもあります。舌の横(縁の部分)にできることが多く、舌の裏側にもできることがあります。治療は手術、化学療法(抗がん剤)、放射線療法などになります。一般的には手術で切除することが多いですが、ご年齢や全身状態等いろんなことを考慮して決定されます。手術の場合、舌の機能低下が生じますので、食事しづらさ、喋りづらさ、誤飲リスク等様々な機能低下が生じます。5年生存率は70%程度になっています。他のガンと同様に転移したり、再発する可能性もあります(※1)。
口腔ガンの原因はまだはっきりは分かっていませんが、喫煙や飲酒と関係が深いことは以前より研究報告されています(※2)。他にも歯並びによる舌への刺激や、過度な舌ブラシの使用等考えられています。男性では喫煙すると口腔ガンリスクが2.4倍になると言われており、飲酒では1.8倍になると言われています。これらを合わせると4.1倍に増えると言われています。もちろん女性でも喫煙で2.5倍、飲酒で5.9倍と研究結果からも報告されています。逆にいうと喫煙飲酒を控えることで口腔ガンの発症の予防につながるということです。
もちろん喫煙は肺がんやありとあらゆる臓器への影響にもつながります。また歯周病への影響はあまりにも有名です。患者さんの健康を考える上で歯だけを治していても難しいという現実があります。治しても所詮は人工物ですのでいずれ治したとこは壊れます。喫煙指導もさせていただくこともありますが、定期的にメンテナンスに通われてご自身の口の中の健康から見直ししていただければと思います。
当院では40代以上の患者様の場合、定期検診時に粘膜を含めて口腔内全体のチェックを行っております。また、口内炎やお口の中の出来物のご相談も承っております。その中の多くの場合は口内炎や当院で処置が可能な腫れ物であることがほとんどですが、年に1名程度は口腔ガンを発見しています。口腔ガンの可能性がある場合は、組織を傷つけると進行が早くなる恐れがあるため当院での組織の採種は行わず、大学病院等の手術・入院が可能な口腔外科へご紹介させていただきます。もちろん口内炎であれば当院でお薬を処方し、経過を診させていただきます。
お口の出来物・腫れ物は「これぐらいで医者にかかるのは」と尻込みしてしまう方も多いようです。しかし、それらを確認することも我々歯科医師の仕事の一つです。恥ずかしがる必要はありませんので、なかなか治らない口内炎や口の中の腫れ物・お痛みはお気軽にご相談下さい。
※1)全国がん罹患モニタリング集計
※2)男性では喫煙すると口腔ガンリスクが2.4倍になると言われており、飲酒では1.8倍になると言われています
明石アップル歯科について
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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診療開始 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 |
診療終了 | 18:30 | 18:30 | 13:00 | 18:30 | 18:30 | 17:00 |
※日曜・祝日診療は右記診療カレンダーをご覧下さい。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||||||||||||||
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